イメージ通りに身体が動かない 20代男性
- lifemanipulative0517
- 7月24日
- 読了時間: 2分

20代の男性プロダンサーが来所されました。主訴は、最近ダンス中に左足、特に股関節周囲が思い通りに動かせないというものでした。これにより、パフォーマンスの質が落ちていることに不安を感じている様子でした。
検査および動作分析の結果、原因は上部腰椎におけるサブラクセーション(関節の微細なズレ)であることが明らかになりました。これにより、神経伝達の低下が起こり、特に左側の臀部筋の筋出力が著しく低下していることが確認されました。その結果、股関節周囲にかかる負担が増大し、重心のベクトルが外側へ逃げるような動きとなり、本来持っている身体機能やパフォーマンスが十分に発揮できていない状態でした。
施術としてはアクティベーターを用いた矯正により神経伝達の改善を図り、さらにLIPUS(低出力パルス超音波療法)を併用しました。また、体幹の安定に関与する起立筋および多裂筋に対しては、10Hzに調整した低周波電気治療を施し、筋ポンプ作用を促進することで血流改善を目指しました。これにより、筋機能と神経伝達の両面にアプローチ。
施術後には、立脚期における安定感の向上がみられ、股関節の可動域も明らかに改善しました。これにより、ダンス中の動きにも好影響が期待できる状態となりました。
ただし、今回の改善はあくまで施術者による受動的な介入によるものです。根本的な安定性と持続的な改善を図るためには、本人自身による日々のセルフケアやトレーニングの継続が必要不可欠です。適切なセルフトレーニングとコンディショニングを怠ると、再び元の状態に戻るリスクがあるため、今後も継続的なケアが求められます。
Comments